いつかみんなGを殺す

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本の情報

タイトル:いつかみんなGを殺す
著:成田名璃子
出版社:角川春樹事務所

今日、台所で久しぶりに「G(例のあの黒い奴)」と対峙しました。
それで、思い出したのがこの一冊。
タイトルからして強烈です。

人は誰しも、心の奥にコンプレックスを抱え、
建物はその奥深く……躯体くたいの中に「G」を抱えている。

本書の舞台は、東京の老舗ホテル「グランドシーズンズ」。
華やかなイベント「ミッドサマードリームナイト」の最終夜、
ディナーショー、ライブ、蛍の放生、その裏で起こる「G」との静かなる、あるいは阿鼻叫喚の闘い。
人間たちの見栄、欲、恐怖、過去。
「G」との遭遇で露わになる、剝き出しの本性。

最後に笑うのは、己か「G」か。
残されるのは、希望か絶望か。

ちなみに私、本日は新聞紙という武器で、見事「G」をってやりましたよ。
それはもう、きっぱりと。きっぱりと、ね。

2025.5.16