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とう子の小説紹介です。
9割は無駄。
志茂田景樹 著
あさ出版
志茂田氏が作家だということは知っていたが、著書を読んだことはなかった。
若い頃にテレビで見た、外見が派手なおじさんという印象だけだったが、ふと棚に並ぶ背表紙の中で、タイトルが気になって手に取ってみた。
一編数ページのコラム調によりより構成されていて、疲れていても読みやすかった。
そして、コラムごとのタイトルに志茂田流格言が書いてある。これがとても良かった。
自分を不幸せに見るな。
9割は無駄。/志茂田景樹 著/あさ出版
1割の幸せを見つけろ。
その輝きが、9割の翳りを明るくする。
1つ、2つしかない長所を磨け。
短所はいくらあってもほっとけ。
磨かれた長所がすべての短所を吞み尽くす。
このままだったら命がないという危急のときを悟ったら、何もかも放り出してひたすら逃げろ。一瞬の遅れが命取りになる。
逃げて逃げて逃げまくって、それで勝ちになる。
他にもあるが、タイトルと文中から勝手な私の三選を引用させていただいた。
優しい人柄が感じられる1冊である。
2024.10.8