わたしゃほんとにうんがいい

ほんのじかん

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絵本情報

タイトル:わたしゃほんとにうんがいい
文/絵:せなけいこ
出版社:すずき出版

ぐるんぱの絵本紹介 わたしゃほんとにうんがいい

にこにこ笑っている、やさしそうなおばあちゃん。
くちぐせは、いつも「わたしゃほんとにうんがいい」。

おばあちゃんは道で何かを拾います。
拾ったものは、金貨のつまった壺。
でも、その金貨は見ているうちに、銀貨に、鉄に、そして石ころに。

それでもおばあちゃんは、にっこり笑ってこう言います。
「わたしゃほんとにうんがいい」

拾い物が変わっても、損したように見えても、おばあちゃんの気持ちは揺らぎません。
最後に拾ったものは、いったい何だったと思いますか?

私の子どもは読みながら、「このおばあちゃん、メガネをかけたらいいのにね」とひと言。
子どもらしい目線がほほえましくて、思わず笑ってしまいました。

切り絵のような味のある絵柄と、おばあちゃんのぶれない「しあわせの見つけ方」に、大人の私も心を打たれました。
どんなときでも、「わたしゃほんとにうんがいい」と言える気持ちでいたい。
そんなふうに思わせてくれる、あたたかな一冊です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
またふらりと、遊びにきていただけたらうれしいです。

2025.7.7